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温泉の分類法
温泉を温度で分類すると次のようになります。
冷鉱泉 25℃未満
低温泉 25℃以上34℃未満
温泉 34℃以上42℃未満
高温泉 42℃以上
浸透圧では、溶存物質総量が1kg当たり8g未満を 「低張性
生理食塩水程度の 
「等張性 が8g以上10g未満。
「高張性 が10g以上に分かれています。
多くの温泉が 
「低張性」 です。

療養泉の基準
温泉の分類では 「療養泉」 というものがあります。
これは 「鉱泉」 と同様に、源泉の温度が25℃以上である事。
又は、溶存物資が1kg中1g以上あるか
遊離炭酸、銅イオン、鉄イオン、アルミニウムイオン、水素イオン、総硫黄、ラドンが規定量以上ある場合を 
「療養泉」 と言います。

単純泉と塩類泉
療養泉の泉質名は大きく分けると、単純泉  塩類泉 の2つになります。
単純泉 とは溶存物質量 (ガス性のものを除く) が1kg当たり1g未満のもの。
一方、溶存物質量が1kg当たり1g以上のものを 
塩類泉 と言います。
陰イオンの主成分により、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉に分類され副成分 (ミリバル20%以上) により細別されます。
例えば 「ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉」 という泉質名の場合
「-」 の前が陽イオンの主成分、後ろが陰イオンの主成分と副成分になります。

温泉の特殊成分
単純泉、塩類泉の両方ともに特殊成分 (遊離二酸化炭素、銅、硫黄、ラドンなど)
が含まれると 
「含硫黄単純泉」 「単純硫黄泉 などと表示されます。
また、泉温が25℃以上あれば泉質名の最後に
 温泉 が付き、25℃未満なら 冷鉱泉 となります。

味や臭いで推測
口に含むと塩辛い温泉には塩化ナトリウムが含まれています。
卵の腐ったような臭いがする温泉には硫黄。
やや赤みを帯びていたり、赤褐色の沈殿が生じている場合は鉄。
白色の沈殿が生じている温泉には炭酸カルシウムが含まれています。
見た目や味、においからも成分を推測出来ます。

温泉の飲用
飲用の場合は、大腸菌や一般細菌数、過マンガン酸カリウム消費量の各項目をクリアする必要があり
飲用許可をとっていない温泉では飲むことが出来ません。
大きな浴槽を持っている施設、旅館などでは、お湯を清潔に保つため
循環ろ過させており大量に湯口から湧き出ていても飲めない場合が多いです。
別の湯口から飲用の温泉が出ている場合もあり、表示を見ることが大切です。
(湧口にコップが置いてある所は、ほとんど飲用出来ます)

Phによる分類
Ph3未満 酸性泉
Ph3以上6未満 弱酸性泉
Ph6以上7.5未満 中性泉
Ph7以上8.5未満 弱アルカリ性泉
Ph8.5以上 アルカリ性泉
強い酸性泉は肌の弱い方には不向きです。